2026年(令和8年)は、60年に一度の丙午(ひのえうま)の年。いよいよやってきます。
ちなみに、前回の丙午は、1966年(昭和41年)でした。
1966年(昭和41年)の出生数
1966年(昭和41年)の出生数は136万974人でした。
現代の出生数が70万人を下回っていることを考えると、子どもがたくさん生まれているように感じられますが、前年の1965年(昭和40年)と比べると約46万人も減少しています。
そして翌1967年(昭和42年)には、なんと約57万人も増加し、出生数は193万5,647人に達しました。これほどまでに増加したのは、「丙午(ひのえうま)」の反動です。丙午がいかに恐れられていたかは、この極端な出生数の変動からも読み取れます。
スポンサーリンクどうして丙午生まれは嫌がられたの?
どうして丙午(ひのえうま)生まれが、これほどまでに忌み嫌われていたのか?
それは、一言でいえば、「丙午生まれの女性は気性が激しく、夫の命を縮める(夫を焼き殺す)」という迷信が広く信じられていたからです。
この迷信の由来には諸説ありますが、有力とされるのが「八百屋お七」の逸話です。歌舞伎や浄瑠璃などで繰り返し描かれた主人公のお七が、丙午生まれだったとされたことから、この迷信が広まったといわれています。
丙午生まれの八百屋お七
八百屋お七は、江戸時代の女性。若くて美しい人でした。
お七は禁じられた恋に落ち、どうしても好きな人に会いたい一心で、密会の合図として夜中に火を放ちました。しかし、その火が大火事となり、お七は厳しく処罰されることになります。
当時の江戸は火災がとてもに多く、人々は火にまつわる災厄を深く恐れていました。そのため、恋のために火を放ったお七の行動は火事と強く結びつけられ、やがて強くて恐ろしい女性の象徴として語り継がれるようになったのです。
スポンサーリンク火の気が強すぎる「丙午」
干支(えと)は、十干と十二支の組み合わせで構成され、60年で一巡します。「丙午(ひのえうま)」は43番目にあたる干支になります。
「丙」は十干の中で「陽の火」になり、最も強い五行です。一方、「午」も陽の火になり、十二支の中で1番強いエネルギーを持つ干支です。
よって「丙午」は、「丙」と「午」の強い火の性質が重なり、強烈な火のパワーを持つ干支とされ特別視されています。
四柱推命の占いの中でも、「丙午」は特別視されています。しかし、特別視されているのは、「丙午」の年に生まれた人ではなく、「丙午」の日に生まれた人なのです。
生まれた年ではなく、生まれた日
四柱推命は、「生まれた年」だけでなく、「月」「日」「時間」にも干支があります。それぞれを「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」と呼び、よつの柱から運勢や宿命などを占います。
エネルギーの強さは、これら四つの柱の組み合わせによって判断されます。たとえ「年柱」に丙午があっても、他の柱から剋(こく)されたり、剋したりする場合は、丙午のエネルギーは弱まります。
つまり、四柱推命の観点から見ても、「丙午の年に生まれた」というだけで、必ずしも強烈な火のエネルギーを持つとは限らないのです。
なので、丙午生まれなんて、気にしなくていいです!
丙午生まれの有名人
丙午生まれの有名人を見てみると、丙の特徴である太陽のように明るくエネルギッシュな方が多いですね。
小室圭さんと小室眞子さんのお母さまである、秋篠宮妃(紀子さまや小室佳代さんも丙午生まれです。元ジャニーズ事務所社長の藤島ジュリー景子さんもそうです。
また、小泉今日子さん、安田成美さん、鈴木保奈美さんといった女優たちは、今でも主役級の存在感で活躍されています。
小泉今日子(2月4日)
川上麻衣子(2月5日)
RIKACO(3月30日)
松本明子(4月8日)
広瀬香美(4月12日)
益子直美(5月20日)
君島十和子(5月30日)
森尾由美(6月8日)
藤島ジュリー景子(7月20日)
森口瑤子(8月5日)
鈴木保奈美(8月14日)
小室佳代(8月27日)
小谷実可子(8月30日)
早見優(9月2日)
斉藤由貴(9月10日)
秋篠宮妃紀子さま(9月11日)
安田成美(11月28日)
伊藤かずえ(12月7日)
有森裕子(12月17日)
江角マキコ(12月18日)
国生さゆり(12月22日)
丙午日生まれの有名人
丙午日生まれの人は、パワーがありすぎて、自分でも持て余すくらいエネルギッシュ!
好奇心いっぱいで、気になることにはすぐチャレンジ。強すぎるエネルギーが、時に周りの流れを乱すこともあるようです。
専業主婦にはあまり向いていません。エネルギーがとても強いため、家庭だけに力を注ぐよりも、仕事にもエネルギーを分けることで、バランスがとれてうまくいく傾向があります。
では、丙午の日に生まれた有名人を見てみます。ちなみに、丙日生まれは動物占いでは、トラになります。
西田佐知子(1939年1月9日)
浅丘ルリ子(1940年7月2日)
たかの友梨(1948年1月22日)
藤圭子(1951年7月5日)
松本伊代(1965年6月21日)
渡辺美奈代(1969年9月28日)
仙道敦子(1969年9月28日)
奥貫薫(1970年11月20日)
市川実日子(1978年6月13日)
中村仁美(1979年6月8日)
吉岡美穂(1980年2月3日)
乙葉(1981年1月28日)
星野真理(1981年7月27日)
MEGUMI(1981年9月25日)
上野 由岐子1982年7月22日)
平山あや(1984年1月13日)
鈴木 杏(1987年4月27日)
倉科カナ(1987年12月23日)
May J.(1988年6月20日)
大原櫻子(1996年1月10日)
今田美桜(1997年3月5日)
丙午に生まれた友達
1966年(昭和41年)の60年前、1906年(明治39年)の丙午のときは、迷信がまだ強く信じられていて、「お嫁に行けない」とか「縁談が壊れた」といった話も多かったみたいです。
でもそれは、丙午の年に生まれたからというわけではなく、そういう空気を作った世の中の偏見に苦しめられた人が多かったんだと思います。
1966年の丙午のときも、そういう雰囲気は多少残ってたようですが、いざバブルの頃に結婚適齢期を迎えたときには、そんな迷信もほとんど忘れられていたように感じます。
私のまわりにも、丙午生まれの友達や親戚が何人かいますが、ちゃんとお嫁に行きました。色々あったけど幸せそうです。
学生の頃も、丙午だから大変そうなんて思ったことはあまりなく、むしろ、受験や就職でライバルが少なそうで、羨ましく思ったこともあります。