12周期で循環する六星占術

 六星占術は、中国古代から伝わるさまざまな学問を土台にしてつくられています。その中には、中国4000年にわたる膨大なデータの蓄積とたいへん精緻な統計学の成果まで盛り込まれています。

 難解で複雑すぎる中国の易学を細木数子先生が現代人が活用できるよう編み出された占いが六星占術です。

運気は12年周期で循環

 六星占術では、人間ひとりの運気は、12年周期で循環しているとしています。12年の中身は1年ごとに違っており、運気の良い年もあれば、極端に悪い年もあります。何をやってもうまくいく時期と、どうあがいても悪い結果ばかりしか出ない時期の違いです。

 自然界にも春夏秋冬という季節の移り変わりがあるように、人間の一生の運勢にも春や夏の時期もあれば、秋や冬の時期もあるという考え方です。

 12周期で、1年ごとの運気を六星占術では、(種子)→(緑生)→(立花)→(健弱)→(達成)→(乱気)→(再会)→(安定)→(陰影)→(停止)→(減退)と名付けられています。

種子

 12年間の運命周期がはじまります。総合的に自分の運命が、よい方向に回転をはじめる時期、ものごとを開始する時期と考えてください。結婚、就職、引っ越しともによい時期です。恋人、友人を問わず、この時期に知り合った人は、将来、あなたにとって、大事な人になります。また、この時期に新しく商売をはじめたり、事業の企画に取り組むなどすると、経済的に大きなみのり、あなたの人生を一段高いところに飛躍させることができます。

緑生

 大地にまかれた種が芽吹き、根をはり、グングン成長する時期です。もちろん運気も上昇を開始します。愛情運も高まり、この時期にあらわれた異性は、ほぼ本物とみてよいでしょう。財運、仕事運、ともによし。ただし、この芽はまだひ弱なため、ちょっとした環境の変化でポキッと折れてしまうこともあります。油断していると、大きな落とし穴にはまってしまう危険もあるのです。調子のいいときほど、逆に足元をすくわれないよう、慎重な行動を心がける必要があるのです。

立花

 今後の基本的な運気を決定づける重要な時期です。この時期になしとげたことは、あなたにとって生涯不動のものになります。とくに経済的には、この時期に得たものは、生涯あなたが財運に恵まれる要素となります。就職、結婚、店舗開店、マンション購入などにはベストです。しかし、他の運気と重なると、その運気をより強烈にするはたらきがあるので、幸運期の<財成>や<達成>と重なればツキが2倍にも3倍にもなりますが、逆に殺界と重なったときは要注意です。

健弱

 小殺界です。しかし、まだ決定的なものではありません。<種子>からの成長でたまった”運気のウミ”を出す時期です。とくに肉体面にはっきりとあらわれてくるのが特徴です。健康にはくれぐれも注意しなければなのません。それ以外にも経済面、愛情面でかげりがでます。人間、いつもいつも全力を出しきるというわけにはいきません。ときには体を休めるということも必要になってきます。無理押しを控え、冷静に、自分も周囲もかえりみる小休止の時期と思ってください。

達成

 文字どおり、自分の望むことが思うようになり、立てた目的を達成することができる時期です。<立花>で果たせなかったことは、この時期に完成するといいのです。運気は最高潮に達しているので、愛情運、家庭運ともに充実します。経済的にも好調で、必要なお金を用意するのに苦労はしないでしょう。なにをしてもツキにめぐまれているという12年に1度しかない運気ですから、自部の実力を出しきるつもりで、全力投球する心がまえが大切です。

乱気

 ”中殺界”です。<健弱>で肉体的な”運気のウミ”を出したのに対し、こんどは五年間たまった精神的な”運気のウミ”を出す時期です。働き詰めできた人は、ここでひと休みしましょう。新たに事をはじめようとしても空回りするだけなので、現状維持を心がけてください。もちろん結婚はいけません。身内に不幸が起きるといったような、精神的なダメージを受けることの多い時期です。

再会

 結婚、就職、転職、開業、引っ越しなど、すべてにおいて新しく事を仕掛けるチャンスが再度到来しました。過去の失敗を挽回するのに最高の運勢です。いままでためらっていたことは、ここでチャレンジしてください。愛情面でもやり直すよい機会です。前年に起きた大きなトラブルも、この時期に働きかければ、以前よりよい状態に改善できます。また、人との出会いに幸運の鍵があります。この時期に出会った人を大切にすると、将来あなたに大きな利益をもたらしてくれています。

財成

 収穫の時期です。とくに財運は強く、12年に一度だけ訪れる蓄財の年です。やることすべてがお金になる絶好の機会だといえきしょう。仕事もどんどんすすめてください、なにをしても成功に結びつきます。、自分でも信じられないくらいですが、そういう運気なのですから、このチャンスを大いに生かすことを考えてください。ただし、財運の強さが逆に災いし、あなたにとって大切な人が離れていく危険性も内包しています。調子にのって守銭奴的な行動をとらないよう、注意すべきです。

安定

 すべての成果を勝ちとり、人生の果実を味わう時期です。ここでは新たに事をおこそうなどと考えず、優雅に充実した生活を送るように心がけましょう。ここまですすめてきた仕事や勉強は、ここで一度、答えを出すようにしてください。といっても無理は禁物。がむしゃらに押しまくることはやめて、流れにさからわないでゆっくり生活を楽しみながら、過去9年間の人生を静かにふり返り、次にくる”人生の冬”にそなえるのです。

陰影

 冬の到来、”大殺界”です。運気は急速におとろえはじめます。周囲にたいするものの見方がゆがみ、それが原因で判断をあやまったり、大きな錯覚に陥ったりしがちです。人にだまされやすく、自分が見えなくなってしまいます。あなたのまわりでも、あなたを不安におとしいれるような心配事が相ついだり、判断に苦しむような得体の知れない出来事が起こるのも特徴です。とにかく、この時期に判断したり決断したことは、錯覚が多いので気をつけなければなりません。

停止

 ”大殺界”の、ど真ん中。まさに八方ふさがりといった言葉がぴったりの状況で、苦難を強いられる運気です。誰もあなたのいうことに耳を傾けてくれません。だからといって、自分ひとりで行動すると大きなミスをおかし、周囲にダメージをあたえたり、信用を失墜したりします。ここではどうあがいても状況は変わりません。かえってより深みにはまり込んでしまうのがオチです。愛情面はトラブルだらけ、離婚の危機も訪れます。ただおとなしく耐える時期です。

減退

 ”大殺界”のラストです。多少運気が上昇にむかっていくので、なんとなく気分は明るくなります。しかし、油断は禁物です。人に裏切られたり、身内や愛している人が突然亡くなったりと、不慮の災難に襲われやすいのです。そして、とかく悪い運気が自分の内側へ内側へと向かうため、心の病気におかされやすいのもこの時期です。金銭的には、身につけたものをゼロにしてください。ここで金銭を出し惜しむ、翌年訪れる<種子>の運気までそこなう恐れがあります。

参考文献

六星占術の本を参考にしました。

12周期の説明は、「あなたの悩みに答えるQ&A」という著書を参考にしました。恋愛、結婚、再婚、出産、夫婦問題などについてのQ&A集です。例えば、「大殺界明けまで結婚を待てない」とか「結婚後に大殺界に挙式していることがわかった」などなどの悩みに細木数子先生が答えてくれています。

今、紙の本としては販売されてないけど、Kindle版で読むことができるみたいです。

12周期と四柱推命の12運

六星占術の12周期は、四柱推命の12運の考え方を参考にされているのかなぁと思ってます。

十二運には、長生、沐浴、冠帯、建禄、帝旺、衰、病、死、墓、絶、胎、養があります。ちなみに、動物占いは、この十二運から導かれた占いです。

  • 長生→さる
  • 沐浴→チータ
  • 冠帯→黒ひょう
  • 建禄→ライオン
  • 帝旺→トラ
  • 衰→たぬき
  • 病→コアラ
  • 死→ゾウ
  • 墓→ひつじ
  • 絶→ペガサス
  • 胎→狼
  • 養→こじか

病とか死とか墓とか言われると、怖い感じがしますが、動物に例えられると親しみが湧きますよね。考えられた方はすごいです。