六星占術との出会い

 私が六星占術に出会ったのは1985年。六星占術に出会ってから33年になりました。

 1982年に誕生した六星占術。3年後の1985年「運命を読む六星占術入門」という著書がベストセラーになり、六星占術は大流行。占いに興味ない友達まではまっていました。私が出会ったのはその頃ですね。

 六星占術はわかりやすい占いだったので夢中になり、細木数子先生の著書は全て購入しました。細木数子先生の話は占いを超えて、人としての振る舞い方など考えさせられる話も多く勉強になりました。

六世占術から四柱推命へ

 六星占術をきっかけに、算命学や万象学などいろいろな占いに興味を持ちました。しかし、勉強すればするほどよくわからなくなり、沢山の本を買って研究しました。当時は家族に心配されるほど夢中になってました。

 一番夢中になった占いは四柱推命です。占いの中で最も難しい占いと言われています。四柱推命を勉強するようになり、六星占術がさらにおもしろくなってきました。

六星占術の大殺界

 六星占術は、12年周期で運勢が一回りします。

 

 種子→緑生→立花→健弱→達成→乱気→再会→財成→安定→陰影→停止→減退

 運勢が最も低迷する時期が「大殺界」です。大殺界は<陰影>→<停止>→<減退>と3年間も続きます。

 たぶん、六星占術の占いで一番気になるのは、この「大殺界」なんじゃないでしょうか? とにかく名前の響きが怖い。とんでもない事が起こりそうな感じがします。

 でも、四柱推命を勉強すると、大殺界はそんなに怖いものではないことがわかりました。もちろん、人によっては、「どうして私はこんなに不幸なの~」と何をやってもうまくいかない大殺界もあります。が、人によっては、大殺界にびっくりするほど活躍する人もいます。

 例えば、連続テレビ小説「あまちゃん」で主人公を演じた、能年玲奈ちゃん(現在はのんちゃん)。能年ちゃんがあまちゃんを演じたのは、大殺界の真っ只中でした。その反動で、その後、苦労されていますが・・・

<大殺界><空亡><天中殺><0地点>

 大殺界は、四柱推命でいうところの<空亡>と同じ考え方です。算命術では、<天中殺>と呼ばれてます。0学占いでは、<0地点>と呼ばれてます。つまり、<大殺界>と<空亡>と<天中殺>と<0地点>は、同じ時期で、同じ考え方から生まれています。

 四柱推命では、歳運(1年間の運勢)や大運(10年間の運勢)中に訪れる空亡は、重要視しない流派がほとんどです。だから、大殺界だからという理由で、夢を諦めるのはもったいないのかなとも思います。

 とはいえ、「大殺界だから」と気になってしまう時点で、弱気になっているわけですから、運気は低迷していると思われます。大殺界中に進むか戻るか悩んでいる人は、立ち止まられたほうがいいかもしれませんね。

私の大殺界

 12年に3年間も訪れる大殺界。

 私も今までに何度か大殺界を経験しました。結論から申しますと、正直、辛かったです。

 人間だから学習するじゃないですか。しかも六星占術を知って33年。回数を重ねるたび「今度こそ注意するぞ」と身構えるんですけどね。気がついたら落とし穴に填まっているんです。

 そして、大殺界が抜けた後になって「なぜわかっていたのに冷静な判断ができなかったのか」と後悔。逃れられないのかしらなんて思ったりもします。

 とくに辛かったのが、厄年と大殺界が重なった時。細木数子先生の著書を読むと、厄年と大殺界が重なる人は多いそうです。私はぴったり重なりましたが、友達は厄年が終わったら大殺界、大殺界が終わったら厄年でした。

 厄年も大殺界も休息の時期ですから、彼女は30代のほとんどが休息期に。四柱推命の大運(10年間の運勢)と重なっていたので、占い的には教科書通りかもしれません。

大殺界と天中殺の違い

 <大殺界>と<空亡>と<天中殺>と<0地点>は同じ考え方から生まれていますが、大きな違いがあります。

 <大殺界>と<0学>は、3年間、冬の時代が続きますが、<空亡>と<天中殺>は2年間です。<空亡>と<天中殺>には6種類あります。

  • 子丑天中殺
  • 寅卯天中殺
  • 辰巳天中殺
  • 午未天中殺
  • 申酉天中殺
  • 戌亥天中殺

 <大殺界>は、陽の年に生まれた人(子年、寅年、辰年、午年、申年、戌年)は、天中殺に入る前の年から大殺界に入り天中殺が明けるまでの3年間。陰の年に生まれた人(丑年、卯年、巳年、未年、酉年、亥年)は、天中殺に入った年から天中殺が明けた翌年まで大殺界になります。

 天中殺だけ気にすればいいんじゃないかなと思ったりもしますが、私の場合、天中殺が明けた翌年、つまり<減退>の時期が一番つらかったりするんですよね。「天中殺が終わった」と油断しているのかもしれません。

2019年は、己亥(つちのとい)

 2019年は、「己亥(つちのとい)」の年になります。

 己(つちのと)が十干で、亥(亥)が十二支になります。「十干」と「十二支」の組み合わせは全部で60通りあり、ひとまわりすると60年になります。60年で干支が一回りして再び一から始まるわけですが、これがいわゆる還暦ですね。

 亥年は、戌亥天中殺の人が天中殺になります。土星人は、戌亥天中殺ですので、2019年は、土星人プラスと土星人マイナスが大殺界になります。そして、水星人プラスも大殺界になります。